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歯ぎしり・食いしばりが気になる方へ|受診の目安と治療の選び方

起床時にあごの違和感を気にする女性
朝のあごの疲れも、相談のきっかけになります。

「朝起きるとあごが疲れる」「家族に歯ぎしりを指摘された」。このようなとき、まず必要なのは、ご自身の歯や筋肉にどのような影響が出ているかを確認することです。歯ぎしりがあるというだけで全員に注射が必要なわけではありません。一方で、歯が欠ける、噛むと痛いといった変化は、早めに歯科で確認しましょう。

この記事では、歯ぎしり・食いしばりが気になり始めた方に、受診の目安、ご自宅でできること、歯科での選択肢をご紹介します。

日中の噛みしめと、睡眠中の歯ぎしり

歯をこすり合わせる動きのほか、音を立てずに噛みしめることもあります。起きているときの活動と睡眠中の活動は区別して確認します。音がしないから負担がない、家族に指摘されないから歯ぎしりはないとは判断できません。

ストレス、睡眠、飲酒やカフェイン、服薬など、複数の要素が関わることがあります。原因を一つに決めつけたり、噛み合わせを削れば治ると考えたりせず、症状が起こる場面を含めて確認します。服薬が気になっても自分で中止せず、処方した医師に相談してください。

デスク作業の合間に力を抜く女性
作業の合間に、肩やあごの力が入っていないか意識してみましょう。

セルフチェックは診断ではなく、相談のきっかけです

  • 朝のあごの疲れや、食事のときの痛みが続く
  • 歯が欠けた、しみる、修復物の破損を繰り返す
  • 日中、上下の歯を強く合わせていることに気づく
  • 家族から睡眠中の歯ぎしりを指摘される

当てはまる項目の数で、治療の必要性は決まりません。頬や舌の歯型、歯のすり減りだけで、現在の活動の強さや頻度を測ることもできません。むし歯、亀裂、酸による歯の摩耗など、別の原因がないかも診察します。

歯ぎしりをどう評価するかは、食いしばりは必ず治療が必要かの記事でも説明しています。頭痛や肩こりがある場合も、それだけで食いしばりが原因と決めないことが大切です。

ご自宅で始められる対策

気づいたときに、あごの力を抜く

作業中に噛みしめていたら、上下の歯を離して一息つきましょう。画面の近くの目印など、気づくきっかけを作る方法があります。強く意識し続ける必要はなく、無理に口を開けたままにする必要もありません。

症状と生活の変化をメモする

朝と夕方のどちらがつらいか、最近欠けた歯はあるか、睡眠や服薬に変化があったかを簡単に記録します。いびきや睡眠中の呼吸の異常を指摘された場合も受診時にお伝えください。歯科での対応だけでなく、別の診療科への相談が必要な場合があります。

痛い場所を無理に刺激しない

筋肉を強く揉む、硬い物を繰り返し噛んで力を確かめる、合わない市販の装置を使い続けることは避けましょう。歯やあごの痛みが続く場合は、自己対策だけで長く様子を見ずご相談ください。

マウスピースと注射は、役割が異なります

マウスピースは、歯や詰め物・被せ物を保護する目的で使う選択肢です。装着すれば歯ぎしりが必ずなくなる、歯が絶対に割れなくなるというものではありません。適合や摩耗、噛み合わせを定期的に確認します。すでにお持ちの方は診察時にご持参ください。

咬筋ボツリヌス療法は、噛む筋肉の働きを一時的に抑える治療です。過剰な噛む力への対応を目指しますが、歯ぎしりの発生回数を必ず減らす、原因そのものをなくす、破折を必ず防ぐというものではありません。歯や筋肉の状態に合わせて、他の対策や経過観察も含めて検討します。

当院の咬筋ボツリヌス療法の費用と通院

左右の咬筋への施術1回33,000円(税込)の自由診療です。現在はイノトックスを使用しています。まず1回施術し、施術1か月後に経過を確認します。作用の持続は3〜6か月程度が目安ですが、効果や経過には個人差があります。追加受診や再施術の必要性は診察で判断します。

施術自体は約15分が目安です。診察・説明・準備には別に時間が必要です。診察で適応を確認し、同意いただいた場合は来院当日の施術も可能ですが、予約しただけで施術が決まるわけではありません。

治療前に知っておきたい副作用・注意点

注射部位の痛み、赤み、腫れ、内出血、噛みにくさ、噛む力の低下、頬のこけ、表情や輪郭の左右差が生じることがあります。アレルギー反応や、まれに飲み込みにくさ・呼吸のしにくさなどの重い症状も起こり得ます。呼吸や飲み込みに異常があれば、速やかに医療機関を受診してください。

妊娠・授乳、妊娠の可能性や予定、神経・筋肉の病気、薬剤アレルギー、服薬、他院でのボツリヌス治療歴を必ずお知らせください。状態によって施術できないことがあります。施術後は注射した場所を強く揉まず、運動や入浴などは医院からの説明に従ってください。

使用する薬剤について

当院ではイノトックス(INNOTOX)を使用しています。日本国内では未承認の医薬品であり、テルナジャパンの輸入代行を通じて入手しています。本治療は保険適用外の自由診療です。

国内には同じ種類の承認薬がありますが、歯ぎしり・食いしばりへの使用は承認された治療目的とは異なります。イノトックスは米国でも未承認で、海外の安全性情報には限りがあり、まだ明らかになっていない重大なリスクの可能性があります。

本剤は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。治療前に効果とリスクをご説明します。

よくあるご質問

痛みがなくても受診してよいですか?

歯の欠けや修復物の破損、気になる変化があればご相談ください。症状がなく治療を必要としない場合も、経過を確認しながら歯を守る方法を考えます。

しみる歯は注射で治りますか?

しみる原因を先に確認します。むし歯や亀裂、象牙質の露出などへの処置を、注射で代替することはできません。

歯を守るために、必要な対応を選びましょう

食いしばりへの対応と、むし歯・歯周病の予防は両方大切です。予防歯科で定期的に歯の状態を確認し、治療については咬筋ボツリヌス療法の詳しい案内も参考にしてください。

あごの違和感についてノートに記録する女性
症状が出る時間や場面を、分かる範囲でお伝えください。

札幌市白石区・東札幌でご相談の方へ

当院はラソラ札幌Bタウン2階にあります。注射を受けるか決めていない段階でもご相談いただけます。アクセスはこちら。歯の状態と症状を一緒に確認し、ご希望に合う対応を考えます。

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MEDICAL SUPERVISOR

この記事の監修者

歯科医師 三輪智之

DENTIST

歯科医師 三輪 智之

Tomoyuki Miwa
医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック 理事長・院長

経歴
2014年3月 東札幌 三輪デンタルクリニック開業
2018年10月 医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック設立

丁寧な説明を大切にし、できる限り歯を守る診療と、一人ひとりに合った予防ケアに取り組んでいます。

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