カテゴリー:
ドクターブログ
口元の印象を若々しく|歯科医院でできる口元のエイジングケア
「最近、歯の黄ばみが気になってきた」
「昔より笑ったときの口元に自信がなくなった」
「歯だけではなく、歯ぐきや唇も含めてきれいにしたい」
年齢を重ねると、歯の色や形、歯ぐき、唇など、口元にも少しずつ変化が現れます。
実は、顔全体の印象を考えるうえで、歯や歯ぐき、唇などの「口元」はとても大切な部分です。
当院では、単に歯を白くしたり人工物で覆ったりするのではなく、
「できるだけ自分の歯を残しながら、健康的で自然な口元をつくる」
ことを大切にしています。
今回は、歯科医院でできる「口元のエイジングケア」についてご紹介します。
口元が以前と違って見えるのはなぜ?
年齢とともに、
・歯の黄ばみや着色
・古い詰め物や被せ物の変色
・歯の摩耗や形の変化
・歯ぐきの色素沈着
・唇の乾燥
・歯ぎしり、食いしばり
など、さまざまな変化が起こります。
そのため、口元をきれいにしたい場合も、全員に同じ治療を行えばよいわけではありません。
まず何が口元の印象に影響しているのかを確認し、その原因に合わせて治療方法を選択することが大切です。

1.まずは歯本来のきれいさを取り戻す「パウダークリーニング」
コーヒーや紅茶、タバコなどによる歯の表面の着色は、歯そのものを削らなくてもクリーニングによって改善できる場合があります。
当院では、細かなパウダーを吹き付けて歯の表面の汚れや着色を除去するパウダークリーニングを行っています。
歯石やプラーク、着色を取り除き、歯本来の自然な状態へ近づけます。
「まず何か審美治療を」という前に、ご自身の歯をきれいにすることから始めるのもおすすめです。
2.歯を削らずに明るくする「ホワイトニング」
加齢による歯の黄ばみが気になる方には、ホワイトニングという選択肢があります。
ホワイトニングの大きなメリットは、健康な歯を削らずに、歯そのものの明るさを上げられることです。
当院では、
・歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」
・ご自宅で行う「ホームホワイトニング」
・両方を組み合わせる「デュアルホワイトニング」
など、ご希望やライフスタイルに合わせた方法をご提案しています。
ただ白くするだけではなく、顔立ちや周囲の歯とのバランスを考えた自然で透明感のある白さを目指します。
3.歯ぐきの色が気になる方へ「ガムピーリング」
笑ったときの印象を左右するのは、歯の色だけではありません。
歯ぐきにメラニン色素が沈着すると、黒ずんだように見えることがあります。
ガムピーリング(歯ぐきのエステ)は、こうしたメラニン色素による歯ぐきの黒ずみを改善し、本来の健康的な色調に近づける治療です。
特にホワイトニングなどで歯を明るくした後は、歯ぐきとのバランスが整うことで、口元全体がより明るい印象になることがあります。
4.歯だけではなく唇も。「リップエステ」
口元の印象には唇の状態も関係しています。
乾燥や古い角質などが気になる方には、唇の保湿やケアを行うことで、健康的な状態を保つことを目指します。
歯や歯ぐきだけではなく、口元全体をトータルで考えることも大切です。
5.歯の形・すき間・古い詰め物が気になる場合
ホワイトニングでは「歯の色」は改善できますが、
「歯の形が気になる」
「前歯のすき間が気になる」
「古い詰め物の変色が気になる」
といった問題は、ホワイトニングだけでは改善できません。
このような場合には、ダイレクトボンディングやセラミック治療などを検討します。
ダイレクトボンディング
歯科用のコンポジットレジンを使用して、歯の欠けやすき間、形、古い詰め物などを修復する治療です。
症例によっては、歯を削る量を最小限に抑えながら審美的に改善できることが大きな特徴です。
スーパーエナメル
歯の表面に非常に薄いセラミックを接着し、歯の色や形などを整える治療です。
適応できる症例では、従来の被せ物と比較して、健康な歯をできるだけ削らずに口元を整えることができます。
セラミック治療
古い被せ物の変色や、歯の色・形を大きく改善する必要がある場合には、セラミック治療が適していることもあります。
ただし当院では、審美性だけを理由に健康な歯を必要以上に削ることはおすすめしていません。
ホワイトニング → ダイレクトボンディング → スーパーエナメル → セラミック治療
など、歯の状態に応じて、できるだけ侵襲の少ない方法から検討します。
6.歯ぎしり・食いしばりによる負担を確認する
咬筋ボツリヌス療法は、診察で適応がある場合に噛む筋肉の働きを一時的に抑え、過剰な力への対応を目指す選択肢です。歯ぎしりの発生や歯の破折を必ず防ぐ治療ではなく、むし歯・歯周病・知覚過敏の治療の代わりにはなりません。
現在はイノトックスを使用し、左右の咬筋への施術1回33,000円(税込)の自由診療です。まず1回施術し、施術1か月後に経過を確認します。作用の持続は3〜6か月程度が目安ですが個人差があり、再施術は症状と噛む機能を見て判断します。
痛み、腫れ、内出血、噛みにくさ、頬のこけ、表情の左右差などが起こることがあります。まれに飲み込みや呼吸の異常など重い症状もあるため、異常時は速やかに医療機関を受診してください。妊娠・授乳、神経や筋肉の病気、服薬、他院の施術歴は事前にお知らせください。
治療前の説明は歯ぎしり・食いしばりへの対応と費用をご覧ください。
使用する薬剤について
当院ではイノトックス(INNOTOX)を使用しています。日本国内では未承認の医薬品であり、テルナジャパンの輸入代行を通じて入手しています。本治療は保険適用外の自由診療です。
国内には同じ種類の承認薬がありますが、歯ぎしり・食いしばりへの使用は承認された治療目的とは異なります。イノトックスは米国でも未承認で、海外の安全性情報には限りがあり、まだ明らかになっていない重大なリスクの可能性があります。
本剤は医薬品副作用被害救済制度の対象外です。治療前に効果とリスクをご説明します。
大切なのは「全部やる」ことではありません
ここまでいくつかの治療をご紹介しましたが、すべての治療を組み合わせればよいというわけではありません。
例えば、着色が原因ならクリーニングだけで十分かもしれません。
歯の黄ばみなら、歯を削らずホワイトニングで改善できるかもしれません。
歯の形が少し気になるだけなら、歯を大きく削って被せ物にするのではなく、ダイレクトボンディングなどで改善できる場合もあります。
必要なところに、必要な治療だけを行う。
これが当院の考える審美治療です。
「きれいにする」と「歯を守る」を両立したい
当院では、審美治療においてもMI(Minimal Intervention:できるだけ削らない治療)の考え方を大切にしています。
どれだけ美しい人工物でも、ご自身の天然歯に勝るものではありません。
だからこそ、
削らなくてよい歯は削らない。
残せる歯質はできるだけ残す。
そのうえで、自然で健康的な美しさを目指す。
「歯をきれいにしたいけれど、できるだけ削りたくない」
「自分の場合、何をすれば口元がきれいになるのかわからない」
「昔治療した歯も含めて、口元全体をきれいにしたい」
という方も、一度ご相談ください。
一人ひとりの歯の状態やご希望を確認し、できるだけ天然歯を大切にしながら、その方に合った口元をご提案します。
MEDICAL SUPERVISOR
この記事の監修者

DENTIST
歯科医師 三輪 智之
Tomoyuki Miwa
医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック 理事長・院長
経歴
2014年3月 東札幌 三輪デンタルクリニック開業
2018年10月 医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック設立
丁寧な説明を大切にし、できる限り歯を守る診療と、一人ひとりに合った予防ケアに取り組んでいます。