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ドクターブログ
すきっ歯を削らずに治したい
前歯のすき間が気になっても、必ず歯を削って被せ物にする必要があるとは限りません。すき間の幅や歯の形、噛み合わせなどを確認し、適応があれば、歯に材料を足すダイレクトボンディングを検討できます。ただし、すべてのすき間を同じ方法で整えられるわけではありません。
東札幌三輪デンタルクリニックでは、大切な歯をできるだけ残したうえで見た目を整えることを大切にしています。今回は、当院で行った治療をご紹介し、「1本だけに材料を足すことがあるのはなぜか」「相談で何を確認すればよいか」を説明します。
当院の症例:前歯のすき間が気になる20代女性
患者さんは20代の女性で、前歯のすき間を気にされていました。診断名は正中離開です。右上の前歯1本にダイレクトボンディングを行い、歯を削らずにすき間を整えました。通院回数は2回でした。


今回はすき間が狭かったため、左右の歯のバランスを考え、右上の前歯1本だけに材料を足して形を整えました。両側の歯を処置するか、片側だけにするかは、すき間の大きさだけでは決められません。患者さんごとに歯の形や噛み合わせを確認し、処置する範囲を決めています。
ダイレクトボンディングは、歯を動かす治療とは異なります
ダイレクトボンディングでは、歯の色に近いコンポジットレジンという材料を直接接着し、形を整えます。歯を移動させてすき間を閉じるのではなく、必要な部分に材料を足して形を補う方法です。
そのため、歯がどの方向を向いているか、材料を足すことで歯の幅がどう見えるか、上下の歯がどう当たるかなどの確認が必要です。すき間が閉じたことだけでなく、自然に見える形や、日常で使いやすい状態を目指します。
詳しい診療内容は、ダイレクトボンディングの診療案内をご覧ください。適応によって必要な処置は異なり、「ダイレクトボンディングなら必ず無切削」と一律に考えることはできません。
相談前に整理しておくとよいこと
いつから、どの部分が気になっていますか
以前からあるすき間なのか、最近変わってきたように感じるのかをお伝えください。見た目が気になる場所を鏡や写真で示すと、相談内容を共有しやすくなります。ご自身で原因を判断する必要はありません。
以前の治療歴、歯ぎしり・食いしばりを指摘された経験、噛んだときの違和感なども、診査の際に確認する情報です。見た目の希望と、お口の状態の両方を伝えることが大切です。
どのような変化を希望していますか
「すき間だけを目立ちにくくしたい」「歯の形も整えたい」「なるべく健康な歯を削りたくない」など、優先したいことをお伝えください。治療する本数が少ないことだけを目標にせず、残せる歯と必要な処置を一緒に考えます。
当院のできる限り削らないMI治療も、健康な歯をできるだけ残す考え方を大切にしています。処置が少なく済むかどうかは、個別の診査が必要です。
修理やメンテナンスまで確認しましたか
レジンは時間の経過とともに変色や摩耗が生じたり、強い力で欠けたり外れたりする可能性があります。治療直後の写真だけでなく、その後にどのような変化が起こり得るか、変化があった際の対応も確認しておきましょう。
接着した材料も、ご自身の歯と同じように日常のケアと歯科医院での確認が必要です。すべての方に同じ耐久性や経過を約束できる治療ではありません。
費用と通院について
見た目の改善を目的としたダイレクトボンディングは自由診療です。歯のすき間を整える際は、両側の歯にレジンを足すことが多く、その場合の治療費は70,000円(税込)です。今回の症例では片側の歯1本のみを処置したため、治療費は35,000円(税込)です。対象となる歯や必要な処置に応じた総額、追加費用の有無は、治療開始前にご確認ください。
今回の治療は、2回の通院で行いました。ご自身の治療回数や期間が同じになるとは限りません。相談・診査と実際の処置、必要な調整をどのように進めるかは、お口の状態に合わせてご説明します。
治療後に気をつけたいセルフケア
歯と歯ぐきの境目や歯の間も清掃し、磨きにくい場所があれば歯科衛生士に相談してください。すき間を整えた後も、歯磨きや歯間清掃が不要になるわけではありません。ご自身に合う道具と使い方を確認しましょう。
爪や硬い物を前歯で噛むなど、材料に強い力がかかる使い方は避けてください。色や表面のざらつきが気になっても、自分で削ったり、研磨剤で強くこすったりせず、歯科医院で確認を受けましょう。
欠けた、浮いた感じがある、噛み合わせが変わったなどのときは、無理に使い続けずご相談ください。どのような場面で変化に気づいたかを伝えると、状態を確認する手がかりになります。
よくある質問
写真のように1本だけで治療できますか
今回は、すき間の幅と左右の歯のバランスを確認し、1本に処置しました。ご自身も1本でよいかどうかは写真だけでは判断できません。左右の歯の大きさや位置、噛み合わせを確認して決めます。
初回の相談までに治療方法を決める必要はありますか
ありません。歯を削りたくないという希望も含め、気になることをお聞かせください。修復以外の方法を検討する場合もあり、診査後の説明を聞いてから選択できます。
症例写真は長期の結果を示していますか
掲載写真だけから、何年後も同じ状態が続くと判断することはできません。治療後も、材料の状態や噛み合わせ、歯ぐきの健康を確認していきます。長期的な状態を保つためにも定期的な確認が大切です。
札幌市白石区・東札幌ですきっ歯をご相談の方へ
元の症例紹介もご覧いただけます。「このすき間は材料を足して整えられるか」「自分の歯をできるだけ残したい」という段階からご相談ください。当院はラソラ札幌Bタウン2階にあります。
予約画面では「セラミックなど審美的なご相談(保険外)」をお選びください。
MEDICAL SUPERVISOR
この記事の監修者

DENTIST
歯科医師 三輪 智之
Tomoyuki Miwa
医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック 理事長・院長
経歴
2014年3月 東札幌 三輪デンタルクリニック開業
2018年10月 医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック設立
精密治療と丁寧な説明を大切にし、できる限り歯を削らない審美歯科に取り組んでいます。