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ドクターブログ
舌小帯切除(舌の癒着改善)のレーザー治療に年齢制限はあるのか?
舌小帯切除(舌の癒着改善)のレーザー治療
舌小帯(ぜつしょうたい)とは、舌の下側にある薄い筋のような組織で、舌と口の底をつなぐ役割を持っています。しかし、この舌小帯が短かったり、硬く張っている場合、舌の動きが制限されることがあります。この状態を一般的に「舌小帯癒着」や「舌小帯短縮症」と呼びます。この問題は、乳児期の授乳困難や幼児期以降の発音の不明瞭さ、成人の歯列や姿勢への影響など、さまざまな形で現れることがあります。
当院では、この舌小帯癒着に対し、レーザー治療による舌小帯切除を行っています。しかし、多くの方が気になるのは「この治療に年齢制限はあるのか?」という点です。本記事では、舌小帯切除の年齢について詳しく解説いたします。

年齢制限はありませんが、タイミングが重要です
結論から申し上げますと、舌小帯切除のレーザー治療に特定の年齢制限はありません。新生児から高齢者まで、舌小帯癒着による症状がある場合には、年齢を問わず治療が可能です。しかし、治療を行うタイミングは、患者様の状態や症状の程度、ライフステージに応じて慎重に判断する必要があります。
1. 新生児・乳児の場合 授乳時に舌小帯癒着が原因で乳首をうまく吸えず、母乳育児が困難になる場合があります。この場合、早期に舌小帯切除を行うことで授乳がスムーズになる可能性があります。レーザー治療は出血が少なく、傷の治りも早いため、新生児にも安全に行える方法として注目されています。ただし、小さなお子様の場合、動いてしまうことで治療が難しくなる場合があります。そのため、安全に治療を行うためには、麻酔やお子様の協力が必要となり、全身麻酔が必要と考えられるため、大きな施設へ紹介いたします。
2. 幼児・学童期の場合 言語発達の過程で、舌の動きの制限が発音や話し方に影響を与えることがあります。この場合、早めの治療を検討することで、発音改善や自己表現力の向上につながる可能性があります。また、就学前のタイミングで行うことで、学校生活での不便を減らすことが期待できます。幼児期でも、治療中に安全を確保するために、麻酔やお子様の協力が必要となり、これが難しい場合には大きな施設への紹介が必要になることもあります
3. 成人の場合 成人の場合、舌小帯癒着が歯列矯正や口腔内の姿勢に影響を与えるケースがあります。また、スピーチや歌唱を職業にしている方にとって、舌の自由な動きは非常に重要です。このような場合、舌小帯切除が役立つことがあります。
レーザー治療のメリット
舌小帯切除をレーザーで行う最大のメリットは、従来の外科手術と比較して痛みや出血が少なく、治癒が早い点です。特に小さなお子様にとって、治療中のストレスが軽減されることは非常に重要です。
また、治療後の舌の動きや生活への影響を最小限に抑えながら、機能改善が期待できるため、多くの患者様にご満足いただいています。
まとめ
舌小帯切除のレーザー治療は、年齢に制限なく行うことが可能です。しかし、最適な治療タイミングは患者様ごとに異なります。当院では、治療の必要性やタイミングについて患者様やご家族と丁寧にカウンセリングを行い、最適な治療プランをご提案いたしまた、治療を安全かつ適切に行うためには、麻酔や患者様の協力が必要となる場合があり、小さなお子様の場合は特に慎重な対応が求められます。そのため、場合によっては大きな施設への紹介が必要になることもあります。
当院では、治療の必要性やタイミングについて患者様やご家族と丁寧にカウンセリングを行い、最適な治療プランをご提案いたします。
舌小帯癒着にお悩みの方や気になる症状がある方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。一人ひとりに寄り添った治療で、より快適な日常生活をサポートいたします。

監修者
三輪 智之 Tomoyuki Miwa
経歴
2014年3月
東札幌 三輪デンタルクリニック開業
2018年10月
医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック設立
三輪院長は、最新の技術を用いた精密治療と丁寧な説明を心がけ、患者様が納得のいく治療を提供しています。特に、マイクロスコープを使用した保存治療や、なるべく削らない審美歯科に注力し、 患者様に満足していただけるよう日々努めています。スタッフ紹介ページ