カテゴリー:
ドクターブログ
歯のヒビやクラックとは❓
歯のヒビやクラックは、歯の表面や内部の組織に小さな亀裂ができる状態を指します。
身近な例で例えるとわかりやすいですが、グラスやお皿でよくみられます。内部だけにみられるものや、外側だけにみられるものなどいろいろありますね。これを長く保存させられるか否かというのは慎重な診断が必要になります。

これらの状態は、虫歯、噛みしめや歯ぎしり、外傷、加齢などが原因で発生することがあります。
歯のヒビやクラックの治療は、症状や状態によって異なります。
一般的な破折の所見は?
◆歯肉の腫脹(サイナストラクト)
◆排膿
◆瘻孔が消失しない(歯頚部)
◆狭くて深い限局した歯周ポケット
◆レントゲンでは歯根全体を覆う透過像(J-shape lesion)

以下に一般的な治療方法をいくつかご紹介しますが、具体的な治療を受けるためには、歯科医師の評価と相談が必要です。
1. 充填治療(フィリング): 小さなヒビや表面のクラックの場合、歯科医師は歯の亀裂を広げずに充填物(フィリング)を使用して治療することがあります。これによって歯の強度を回復し、感染を防ぎます

2. 冠(クラウン): もし歯のヒビやクラックが進行している場合、歯科医師は歯を保護するために歯冠を使用することがあります。歯冠は、歯を被覆し保護するカバーのようなもので、自然な歯の形状と機能を再現します。
3. 根管治療(エンドドンティック治療): ヒビやクラックが歯の神経にまで達している場合、歯科医師は神経が受けたダメージを修復するために根管治療を行うことがあります。歯の内部をクリーニングし、薬剤で殺菌した後、特殊な充填材料で充填します。
4. 抜歯: 重度のヒビやクラックで歯が修復不可能な場合、歯科医師は歯を抜歯することを検討する場合があります。抜歯後は、人工の歯(入れ歯やインプラント)で置き換えることも考えられます。

これらは一般的な治療方法ですが、個々の症例によって適切な治療方法は異なります。 歯科医師が患者の状態を評価し、最適な治療計画を立てることが重要です。また、予防的な処置や噛み合わせの調整など、予防的なアプローチも重要です。歯のヒビやクラックの予防のためには、適切な歯磨きや定期的な歯科検診がおすすめです。
当院でこれらの処置を行うには、マイクロスコープを利用した高度な診断と技術力と長時間の治療が必要になるケースも多く、その際は自費治療になります。
(※簡単なケースは保険治療で対応できます。)

札幌市の保存治療にこだわる歯医者 東札幌三輪デンタルクリニック 院長 三輪智之