ブログ

最近、今までよりもかなり白いセラミックの色を希望される患者さんが増えているように感じております。当院は審美歯科に特化した治療を行っていることもあり、遠方からも多く患者さんがいらっしゃいます。やはり、毎日何人もセラミック治療を行っておりますので、経験値は格段にあがり精度もあがり、診断力もあがってきています。悩みは予約がとりにくくなっていることです。

　当院は　「審美歯科×保存治療」　というコンセプトでやっておりますので、歯をむやみに削りませんし、よっぽどの事がない限りは神経はとりません。

すこし難しい話をすると、セラミック治療をするときにもともと色が濃い歯を白くするためには、セラミックの厚みがたくさんある方が簡単に希望の色をだせます。ですので、白くするために、歯がしみないようにわざわざ神経をとる先生がいるのはそのためです。当院で治療にいらした患者さんでも以前、歯を白くするために、神経をいつのまにかとられ、よく腫れたり痛むという悩みをもつ患者さんはホントに多いです。

基本的には歯は削らないほうがもちろん、歯にとってはよいです。（一部、例外もあります。）歯を守ってくれるエナメル質は最強です。たくさん削るとエナメル質はゼロになります。

当院は神経をとらない歯髄温存療法も積極的に行っております。すくないスペースで思った色をだすというのはかなり難易度があがりますが、いろいろな工夫をこらして歯をなるべく削らない審美治療を行っております。セラミックを作る技工士さんもかなり大変ではあるのですが

プレミアムホワイトセラミックとは？

芸能人のような白さを求める方用のセラミック治療です。誰が見ても白いと感じる輝く白さを目指せます。

BL１～BL４を目指します。

セラミックの違いをご存知ですか？

どこの医院のセラミックも同じではありません

「オールセラミックス」や「ジルコニア」「E-max」など名称が同じであるため、色々な歯科医院のホームページでの金額を比較できるようになりました。
残念ながら同じ名称でも実際の出来栄えや長くもつかは、治療するDrによって大きく変わります。

・家電製品などの既成品　→　どこのお店で買ってもほぼ同じ。金額比較は容易です

・飲食店やオーダーメイド製品　→　同じ名称のものを扱っていても、お店によって全く味や出来栄えが違います。歯科治療もこちらに入ります。

何がセラミックの出来栄えを分けるのか？

セラミック治療の前段階

例えば、インレータイプ（詰め物）かクラウンタイプ（被せ物）かの問題

虫歯の深さが神経に達するかどうかの微妙なラインの場合、歯科医師によって大きく判断が変わります。簡単に神経を抜いてしまう歯医者なら土台をいれてクラウン（被せ物）、神経を残す歯医者ならインレー（詰め物）となるはずです。（実際は、ダイレクトボンディングや、アンレーなどいろいろ選択肢はあります）

患者さんからすると、神経を残したほうがいいに決まっていますね？！
それでも神経を抜いてしまう歯科医師がいるのはなぜかと言うと、神経を取るほうが簡単ですし（実際はかなり難しいのですが、とりあえず短期的には問題が生じないです）、神経を残すといってすごいしみたり激しい痛みが出た時に苦情を言われるのも嫌だからです。
「神経が残せるかもしれないけれども、後々の対応を考えると神経を取ったほうがお互いに楽だろう」との判断が多いと思います。

当院は、コンセプトとして開業時より一貫して、なるべく削らない治療方針です。当然、残せる神経は可能なかぎり全力で残します。
どうしても残せない場合はハッキリと伝えますし、残してもやっぱり駄目だったことも当然ありますが、それでも残す方針には変わりありません。神経を残すことが患者さんにとって、その歯を長期的に保存するために、きわめて大事であると信じているからです。

セラミックを入れる前の形成精度の問題

詰め物や被せ物を入れる前には、虫歯（感染箇所）を削って、その後「形成」と言われる詰め物・被せ物を入れるために形を整える準備が必要になります。

詰め物・被せ物が外れたり欠けたりしないように、適切に歯の形を整えてあげないといけない訳ですが、歯科医師のテクニックによってその精度が大きく異なります。

印象（型取り）の精度の問題

歯の型取りをして、その情報をテクニシャンに伝えて、詰め物や被せ物が出来上がります。そのため精密な歯の型取りは、非常に重要になります。

当院では、「歯肉圧排」といって歯と歯ぐきの境目に専用の糸を入れて型取りをします。そうすることで、歯と歯ぐきの間にわずかな隙間を作り、境目の型取りを正確に行うためです。非常に手間のかかる作業ですが、ピッタリとフィットした被せものを作ることで、むし歯にもなりにくく長持ちする被せ物ができます。歯肉圧排もやった方がいいのは歯科医師ならだれもが知っていますが、やらない先生もいます。

技工物の精度の問題

技工物（詰め物・被せ物）は、歯科技工士が製作します。
当院では、１０年くらい付き合いがある担当の信頼できるセラミストと密に連携し休日や夜中も必要であれば、よく連絡をとりあっております。毎回同じセラミストに仕事を依頼している理由は、勉強熱心で良い仕事をしてくれるからに他なりません。いつも注文どおりの出来栄えの歯科技工物を作ってくれて感謝しています。

出来上がったセラミックを装着する段階

歯と詰め物・被せ物との接着の問題。

接着がうまく行かないと、外れたりすき間が生じて二次カリエスの原因となります。

接着を完璧にするためには、歯とセラミックを介在させるレジンセメントやボンドの選択と、それらの扱う熟練度が求められます。また、少しでも出血や汚れなどがあると、それだけで接着の精度が落ちますし、削った面が感染を起こしていると当然予後が悪くなります。全国の数々のセミナーに参加して、先月も世界の最先端の接着技術についても学んできました

装着後の調整の問題

セラミックを口腔内に入れて接着させた後に、噛み合わせなどの調整が必要なケースがあります。
しかし、調整すればするほどセラミックを削る訳ですから、セラミックの厚みがなくなります。つまりその分、強度が下がります。今までのすべての工程で雑に形成したり印象をしてきたとすると、当然最後の調整も時間がかかるものと思われます。

最後に

以上のように、同じ「セラミック」や「ジルコニア」「メタルボンド」と呼んでいても、歯科医師によってどこまでこだわるかのポイントが沢山あることは、イメージできましたでしょうか？　銀歯をただ、白くするのとは全く違います。
結局のところ、金額の高い安いだけでは判断はできず、そのDrの姿勢が一本のセラミックにも現れてしまうのです。

　　プレミアムホワイトセラミック　　　　￥135,000-　（３年保証）

　　札幌市の保存治療にこだわる歯医者　東札幌三輪デンタルクリニック　　院長　三輪智之