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歯科保存治療とはなんですか?

歯科保存治療には、保存修復、歯内療法、歯周療法の3つがあります。

保存修復は、歯の欠損や虫歯によって損傷した部分を修復するための治療方法です。これには、詰め物や被せ物、冠(かん)、ブリッジなどが使用されます。虫歯や小さな歯の欠損では、詰め物が一般的に使用されます。詰め物は、損傷した歯の部分を削り、それを合成樹脂や金属などの材料で充填することで修復します。一方、より大きな損傷や欠損がある場合には、被せ物や冠が使用されることがあります。これらは、歯の形状や機能を回復させるために、損傷した歯を被せる方法です。また、歯を失った場合には、ブリッジやインプラントなどが使用されることもあります。

歯内療法は、歯の内部にある歯髄(しずい)の問題や感染を治療する方法です。歯髄は、歯の中心部に位置し、神経や血管を含んでいます。虫歯や外傷によって歯髄が感染すると、激しい痛みや腫れなどの症状が現れます。歯内療法では、感染した歯髄を取り除き、根管内をきれいにし、それから充填することで歯を救います。通常、根管治療とも呼ばれます。

歯周療法は、歯とその周囲の組織である歯周組織(はいしゅうそしき)の治療方法です。歯周組織には、歯肉や歯槽骨(しそうこつ)が含まれ、歯を支える重要な役割を果たしています。しかし、歯周組織に炎症や感染が起こると、歯ぐきの腫れや出血、歯槽骨の吸収などが進行し、歯が抜け落ちる可能性があります。歯周療法では、歯周組織の健康を回復させるために、歯石の除去や歯ぐきの切開などを行います。また、歯周ポケットの治療や歯ぐき移植、歯周再生療法なども行われます。

以上のように、歯科保存は、歯の損傷や感染を治療し、患者の口腔健康を維持するための重要な治療方法です。歯科医師は、保存修復、歯内療法、歯周療法の各領域で知識や技術を持ち、患者の個別の状態に合わせた最適な治療を提供します。 

また、歯科保存の目的は、歯の自然な機能を回復し、患者の咬合(こうごう)や噛み合わせを改善することも重要です。歯の正しい咬み合わせは、食事や会話などの日常生活において重要な役割を果たしています。したがって、保存修復、歯内療法、歯周療法の各治療方法は、患者の咬合バランスを改善し、咀嚼機能を回復することを目指しています。

さらに、歯科保存は、審美的な観点からも重要です。歯は顔の一部であり、美しい笑顔を作り出すためには健康で美しい歯が必要です。保存修復治療は、欠損した歯を修復し、歯の形状や色を再現することで、自然な美しさを取り戻すことができます。また、歯周療法では、歯ぐきの腫れや赤みを改善し、歯肉の健康を回復させることで、美しい歯肉ラインを作り出します。

さらに、歯科保存は、予防的な観点からも重要です。定期的な検診や適切な口腔ケアの実施により、早期の虫歯や歯周病の発見や治療が可能となります。早期治療によって、歯を保存し、抜歯や入れ歯などの大がかりな治療を回避することができます。

歯科保存は、歯科医師の専門的な知識と技術を必要とする分野です。患者の症状や状態に合わせ、最適な治療を提案し、実施することが求められます。歯科医師は、保存修復、歯内療法、歯周療法の各分野において最新の治療法や技術を学び、常に専門知識を更新しています。

総じて、歯科保存は、欠損した歯を修復し、歯内の問題や歯周組織の疾患を治療するための総合的なアプローチです。これにより、歯の機能、審美性、予防の各面で患者の口腔健康を確保し、長期にわたって健康な歯を保つことができます。   

       札幌市の保存治療にこだわる歯医者 東札幌三輪デンタルクリニック  院長 三輪智之

    

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