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ドクターブログ
歯が欠けたらどうする?痛くない場合の応急処置と歯医者を受診する目安
食事中に「ガリッ」と音がした、舌で触ると歯が欠けている――。このようなとき、痛みがなければ様子を見てもよいのか、すぐ歯科医院へ行くべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
歯が欠ける原因には、硬い物を噛んだことだけでなく、むし歯や歯ぎしり・食いしばり、古い詰め物の周囲の変化などもあります。小さな欠けでも、見えている範囲より内部に影響が及んでいる可能性があるため、自己判断で放置しないことが大切です。
今回は、歯が欠けたときの応急処置、受診を急いだほうがよい症状、歯科医院で確認するポイントについて解説します。

歯が欠ける主な原因
硬い物を噛んだ
氷、硬いせんべい、ナッツ類、食品に混ざった異物などを噛んだ際、歯の一部が欠けることがあります。健康に見える歯でも、強い力が一か所に加わると欠ける場合があります。
むし歯で歯が弱くなっていた
むし歯が内部で進行すると、表面が残っていても歯質が弱くなり、食事中の力で突然崩れることがあります。痛みのないむし歯もあるため、「欠けた原因が思い当たらない」という場合にも診査が必要です。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりによる力が繰り返しかかると、歯に細かな亀裂や摩耗が生じ、欠ける原因になることがあります。
詰め物や被せ物の周囲が変化していた
詰め物・被せ物の劣化や、その周囲に生じたむし歯などにより、残っている歯が薄くなって欠ける場合があります。
歯が欠けたときの応急処置
1.口の中を軽くすすぐ
まず、ぬるま湯で口の中をやさしくすすぎます。強いうがいや、欠けた部分を歯ブラシで強くこすることは避けてください。
2.欠けた破片があれば保管する
歯の破片が見つかった場合は捨てずに保管し、受診時に持参してください。状態によっては診断や修復に役立つ可能性があります。
破片は乾燥させず、牛乳やご自身の唾液を入れた清潔な容器に入れる方法があります。こすり洗いや消毒はしないでください。
3.欠けた側で硬い物を噛まない
受診までは、欠けた歯に力がかからないよう、反対側で噛みましょう。硬い物、粘着性のある物、極端に熱い物や冷たい物は避けると安心です。
4.自分で接着・研磨しない
市販の接着剤で破片を付けたり、尖った部分をやすりで削ったりするのは危険です。歯や歯ぐきを傷つけ、診断や適切な修復を難しくする可能性があります。
痛くなくても歯医者へ行くべき?
歯が欠けた場合は、痛みがなくても早めに歯科医院へご相談ください。
歯の表面には神経がないため、浅い欠けでは痛みを感じないことがあります。しかし、欠けた部分からむし歯が進んだり、後からしみる・痛む・歯の色が変わるといった症状が現れたりする場合があります。
早い段階で状態を確認できれば、残っている健康な歯質を生かしながら、必要な範囲に絞った処置を検討しやすくなります。
特に早めの連絡が必要な症状
次のような場合は、できるだけ早く歯科医院へ連絡してください。
- 歯が大きく欠け、内部に赤色やピンク色の部分が見える
- 強い痛みや、何もしなくても続く痛みがある
- 冷たい物や温かい物で強くしみる
- 歯ぐきや顔が腫れている
- 歯が揺れている、位置がずれている
- 転倒や衝突など、外傷によって欠けた
- 出血がなかなか止まらない
- 永久歯が丸ごと抜けた
転倒後に意識の変化、繰り返す嘔吐、強い頭痛などがある場合や、腫れによって呼吸・飲み込みが難しい場合は、歯科だけでなく救急医療への相談も必要です。
歯科医院ではどのように確認する?
歯科医院では、欠けた範囲、むし歯の有無、神経への影響、歯の亀裂、残っている歯質、噛み合わせなどを確認します。必要に応じてレントゲン検査などを行います。
治療方法には、尖った部分の調整、歯科用樹脂による修復、詰め物・被せ物による修復、神経に影響がある場合の処置などがあります。
どの方法が適しているかは、欠け方や歯の状態によって異なります。すべての欠けを「削らずに治せる」とは限りません。当院では、状態と選択肢を説明し、可能な限り健康な歯質を残せる方法を患者さんと一緒に検討します。修復方法によって、保険適用の可否や費用も異なります。
歯が欠けるのを予防するために
歯の欠けを完全に防ぐことはできませんが、次のような対策はリスクの軽減につながります。
- 氷や極端に硬い食品を歯で割らない
- 歯を道具代わりに使わない
- むし歯を早期に発見するため、定期検診を受ける
- 歯ぎしり・食いしばりが疑われる場合は相談する
- 詰め物や被せ物の状態を定期的に確認する
- 毎日の歯みがきと歯間清掃を続ける
治療が必要になる前に変化を見つけることは、「なるべく削らない」ためにも重要です。
まとめ
歯が欠けたときは、痛みがなくても放置せず、早めに歯科医院で状態を確認しましょう。
受診までは、口の中をやさしく清潔に保ち、欠けた側で硬い物を噛まないようにしてください。破片があれば乾燥させずに保管し、自分で接着したり削ったりしないことも大切です。
東札幌三輪デンタルクリニックでは、「自分が受けたい治療」という考えを大切にしています。原因と欠けた範囲を確認したうえで、必要な処置と選択肢を誠実にご説明し、できる限りご自身の歯を残す方法を一緒に検討します。