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フッ素濃度とは?虫歯予防に効果的な濃度と年齢別の使い方
虫歯予防に効果的な成分として、多くの歯科医院や歯科医師が推奨している「フッ素(フッ化物)」。最近では、フッ素入り歯磨き粉やフッ化物洗口液なども市販され、誰でも手軽に虫歯予防ができる時代になりました。
しかし、「フッ素濃度が高ければ高いほど良いの?」「子どもと大人で適した濃度は違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、歯科医が推奨するフッ素濃度の基準や、年齢別の使い方、虫歯予防への効果について、詳しく解説します。
フッ素とは?虫歯予防との関係
フッ素(フッ化物)は、自然界に存在するミネラルの一種で、歯のエナメル質を強化し、酸による溶解を防ぐ働きがあります。以下のような理由で、虫歯予防に非常に効果的とされています。
- エナメル質の再石灰化を促進
- 虫歯菌の働きを抑制
- 酸への抵抗力を高める
そのため、日本歯科医師会や厚生労働省もフッ化物の応用を推奨しており、多くの歯科医院でフッ素塗布が行われています。

フッ素濃度とは?目安となる数値と意味
フッ素濃度とは、フッ化物を含む歯磨き粉や洗口液に含まれる**フッ素の含有量(ppm)**を示す値です。1,000ppmであれば、1g中に1mgのフッ素が含まれていることになります。
以下は、日本国内で推奨されているフッ素濃度の目安です。
| 年齢 | 推奨フッ素濃度(ppm) | 使用量の目安 |
| 0~2歳 | 500ppm | 米粒大 |
| 3~5歳 | 500~1,000ppm | グリーンピース大 |
| 6歳以上 | 1,000~1,500ppm | 1~2cm |
なお、2023年より、厚生労働省は最大1,500ppmのフッ素入り歯磨き粉の使用を正式に認可しました。これにより、大人がより高濃度のフッ素を日常的に使用できるようになっています。
年齢別|フッ素の正しい使い方
■ 乳幼児(0〜5歳)の場合
乳歯が生え始めたタイミングからフッ素ケアは重要です。ただし、誤飲のリスクがあるため、低濃度(500ppm以下)の歯磨き粉を米粒大の量で使うのが基本です。
加えて、歯科医院での**フッ素塗布(3ヶ月〜半年に1回)**を併用することで、より効果的に虫歯を予防できます。
■ 小中学生(6〜15歳)の場合
この年代は永久歯が形成される大事な時期であり、フッ素の積極的な活用が推奨されます。1,000~1,500ppmの歯磨き粉を使用し、うがいができる子どもにはフッ化物洗口の導入も効果的です。
例えば、学校で実施されている「フッ化物洗口」は、虫歯予防の実績が高く、全国的にも普及しています。
■ 高校生〜大人の場合
成人では、歯周病リスクや根面う蝕(歯の根元の虫歯)が高まるため、高濃度(1,450〜1,500ppm)のフッ素入り歯磨き粉の使用が推奨されます。加えて、夜の歯磨き後にはフッ素無配合の洗口剤ではなく、フッ素入りのジェルやリンスを使用することで、虫歯予防の効果をさらに高められます。
フッ素は危険?よくある誤解と真実
インターネット上では「フッ素は毒」「フッ素は体に悪い」という情報が散見されますが、これは過剰摂取によるフッ素中毒の話であり、日常的な使用では心配ありません。
日本や世界の歯科医学会、WHO(世界保健機関)もフッ素の虫歯予防効果と安全性を公式に認めています。適切な濃度・量を守っていれば、健康へのリスクは極めて低いとされています。
フッ素入り歯磨き粉の選び方【歯科医おすすめ】
✅ 子ども向け(500~1,000ppm)
- 低発泡で刺激が少ない
- 甘味料はキシリトール配合
- 飲み込みやすいジェルタイプがおすすめ
✅ 大人向け(1,450ppm)
- 「高濃度フッ素配合」と明記されたもの
- ホワイトニング成分や知覚過敏対策成分が含まれているものも便利
歯科医院でのフッ素ケアも併用しよう
家庭でのフッ素ケアに加え、定期的に歯科医院でプロによるフッ素塗布を受けることが、虫歯予防には非常に効果的です。
特に、虫歯リスクが高い方や、以前に虫歯が多かった方は、3ヶ月に1回のペースで通院をおすすめします。
まとめ:正しいフッ素濃度を理解して、虫歯をしっかり予防しよう!
フッ素は、年齢や用途に応じた適切な濃度を守ることで、安全かつ効果的に虫歯を予防できる成分です。近年は、学校でのフッ化物洗口の普及や、市販のフッ素入り歯磨き粉の多様化により、自宅でも手軽にケアができるようになっています。
ぜひ、今日からフッ素濃度を意識した歯磨き習慣を取り入れて、虫歯ゼロの健康な歯を目指しましょう!
監修者
三輪 智之 Tomoyuki Miwa
経歴
2014年3月
東札幌 三輪デンタルクリニック開業
2018年10月
医療法人 東札幌 三輪デンタルクリニック設立
三輪院長は、最新の技術を用いた精密治療と丁寧な説明を心がけ、患者様が納得のいく治療を提供しています。特に、マイクロスコープを使用した保存治療や、なるべく削らない審美歯科に注力し、 患者様に満足していただけるよう日々努めています。スタッフ紹介ページ